生活マニュアル上級編
福島記:1997年4月23日作成
田村記:2009,2010年補訂


シドニーで仕事を探す方法

シドニーで仕事を探す方法 (1)




●ビザ問題をクリアする!!


 最もネックになるのはビザでしょう。

 ワーキングホリデービザなら労働は許可されていますが、@年齢が30才まで A同一雇用者のもとでの労働は6ヶ月まで B最長で1年まで(2回目ワーホリ制度利用で2年) という制約がついています。学生ビザでも週20時間までを条件として労働は許可されていますが、この制限時間内だとアルバイト程度の仕事しか出来ません。

 で、もっと自由度の高いビザを求めて、あれこれトライします。もっとも自由度が高いのは永住ビザです。職種によっては「雇用者指名の永住ビザ」というものが取得できますが、申請できる雇用主の条件等もあります。


 このページを最初に起こした1997年時点では、「永住権は難しいけど労働ビザならまだ易しい」という環境にありました。しかし、この10年で状況は大きく変わり、永住権はさらに難しくなったが、労働ビザはもっと難しくなったと言っていいと思います。永住権の要件は厳しくなっていってるのですが、同時に厳しい条件付ではありますが、一定の業種や一定の学校を卒業したら取得できるというボーナス規定が幾つか新設され(時期によって違いますが)、頂上へのアタックルートがいくつか出てきたのですね。同時に、後でも述べますが日本人の雇用先である日系企業や観光業界が頭打ちになり、且つ労働ビザの取得条件が厳しくなってきていますので、ケースバイケースではありながらも「労働ビザは永住権より難しい」という状況も出てきています。

 したがって、オーストラリアでの就職を希望される方、それもワーホリや留学時におけるアルバイト的なものではなく、正規の雇用をお考えの方は、職探しと同時に永住権取得の道筋もリサーチしておかれることをオススメします。両構えで見ていかれるといいです。といっても永住権の話になると、永住権独特の技術的な話になりがちですので、ここでは、もっぱら現地での労働ビザの取得というオーソドックスな形態をメインに考えてみます。



 ワーキングビザ取得を目指して、スポンサーとなってくれる雇用主を見つけるという方法ですが、どの雇用主もそう簡単にスポンサードしてくれるものでもなく、自社にとってプラスになるかどうかだけでなく、移民局がワーキングビザ発行してくれそうかどうかを見極めた上で、決定されるようです。

 また、雇用主としては、その人がビザをスポンサーするに値する人材かどうかを判定するために、ある一定期間、実際に一緒に働いてもらいたいと思うものです。いわゆる試験採用期間というわけです。ですから、この期間に多少でも働けるビザ(ワーキングホリデービザ、学生ビザ等)を持っていないと、難しいと思います。でも実際には、こんな期間もないままに観光ビザからいきなりワーキングビザをスポンサードしてもらっちゃったツワモノもいるんですけどね。これは本当に特殊なケースだと思います。


 さて、ワーキングビザをスポンサードしてくれる雇用主が決まった!と言って喜んでばかりもいられません。ワーキングビザという「おいしい餌」で釣った獲物を、ここぞとばかりに搾取しまくるケシカラン雇用主もいるそうで、この手の話は一度ならず聞いたことがあります。やたら残業を言いつける(勿論無給)、仕事にケチをつける等いじめ抜き、最後には必ず「そんなんだったら、ビザ取り消すぞ!」で脅しをかけるという悪質な雇用者。本当にいるんです。採用の際にはぬか喜びにならないように、知り合いのツテなどを辿って、その会社に悪い噂がないか確認した方がよいでしょう。評判の悪い会社は在住日本人の間で結構伝わっているものです。

 しかし、雇用主にとってもビザのスポンサードは簡単なことではありません。様々な条件をクリアしなければならないし、資料提出も大変だし、費用もかかります。せっかくスポンサードしてあげたのに、ビザが取れるやいなや転職してしまう「義理人情のない実利主義者」もいたりしますが、ルール違反ではないものの、やっぱりスポンサードした方としては「裏切られた!」という気持ちになり、その後のスポンサードに関して疑心暗鬼になってしまうのも無理はないかなと思えます。


 では、どうしたらワーキングビザのスポンサーになってくれる雇用主を見つけられるのでしょうか?
まずは、「あなたの人材としての評価」から考えていきましょう。





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《インデックス》

●トップページ

●ビザの問題をクリアする!

●イチにもニにも英語力!!

●基本的に過去のキャリアがモノを言う。

●未経験者でも入り込めるチャンスがある職種

●時期によって変わる雇用情勢

●日系企業か、地元企業か

●仕事の探し方
(人材紹介会社リスト)

●履歴書、命。
(英文履歴書サンプル)

●面接の心得

●やっぱり、仕事するなら「自分の会社」?
参考:シドニーでの就職・仕事に関するページ

エッセイから〜
オーストラリアで実際日本人が就職できる職種とその給料について(97/6/11)
オージーの仕事観を探る(96/12/1)
下手な英語で仕事するコツ(97/5/29)
ESSAY 278/「外国人労働者」とは我々のこと〜「海外で働く」ということに過剰な幻想を抱かないために(06/10/02)

体験レポート
特別寄稿体験談 (by Kさん)/アルバイト先との給与支払トラブルを労働委員会を通じて解決した実例レポート
日本語教師アシスタント・ボランティア(インターン)

実戦ワーホリ講座
8−1.仕事をしよう(その1) 仕事の効用 
8−2.仕事をしよう(その2) 仕事の探し方 日系〜ジャバレス編
8−3.仕事をしよう(その3) 仕事の探し方(2) 日系その他編、ローカル編
8−4.仕事をしよう(その4) 英文履歴書・実戦例
9−1.ラウンドのススメ(その1) ラウンドとは何か?都会定住との比較
9−2.ラウンドのススメ(その2) ラウンド先での仕事

◆コラム/間違いだらけの留学&ワーホリ生活
 7.ジャパレスで働いても英語が伸びない?
 8.タックスリターンで税金が返ってくる?

さらに関連:オーストラリア移住に関するもの
オーストラリア移住について INDEX
第一の関門:VISA
ビザの原理原則/技術独立移住永住権/頻繁に変わるビザ規定/専門業者さん/その他の永住権/永住権以外の労働できるビザ
第二の関門:生計
ビザ用のスキルと生計用のスキル/「日本人」というスキル/世界のオキテ/オーストラリア仕事探しサイト内リンク
戦略と戦術(その1)
フォーマット設定/欲望のディレクトリ〜永住権だけが全てではない、手段と目的を明瞭に意識すべし
戦略と戦術(その2)  よくある基本パターンと組み合わせ
永住権優先でいくか、ステップアップ方式でいくか/「はじめの一歩」をどうするか/利益衡量/ストレート永住権の場合の具体的戦略/ステップアップ方式の場合の具体的戦略〜意外と使えるワーホリビザ/ダメだった場合〜あなたにとっての「成功」とは何か?/先のことは分からない/

今週の一枚ESSAYより
 「”海外”という選択シリーズ」 過去回INDEX

ESSAY 452/(1) 〜これまで日本に暮していたベタな日本人がいきなり海外移住なんかしちゃっていいの?
ESSAY 453/(2) 〜日本離脱の理由、海外永住の理由
ESSAY 454/(3) 〜「日本人」をやめて、「あなた」に戻れ
ESSAY 455/(4) 〜参考文献/勇み足の早トチリ
ESSAY 456/(5) 〜「自然が豊か」ということの本当の意味 
ESSAY 457 / (6)〜赤の他人のあたたかさ
ESSAY 458/(7) 〜ナチュラルな「まっとー」さ〜他者への厚情と冒険心
ESSAY 459/(8) 〜淘汰圧としてのシステム
ESSAY 460/(9) 〜オーストラリアの方が「世界」を近く感じるのはなぜか(1)
ESSAY 461/(10) 〜オーストラリアの方が「世界」を近く感じるのはなぜか(2)
ESSAY 462/(11) 〜日本にいると世界が遮断されるように感じるのはなぜか 〜ぬくぬく”COSY"なガラパゴス
ESSAY 463/(12) 〜経済的理由、精神的理由、そして本能的理由