★CAFE (その2) CAFE LUNCH編
数年前からカフェランチにハマってまして、その昔は「ランチに十数ドル?」という感じでいたのですが、アタリの店を知るようになってからは、十数ドルでも全然安いと思えるようになりました。これだけの量と質の一品だったら、日本の高級レストランでも出せるし、2倍以上の値段もつけられると思います。
手始めによくある「ビッグ・ブレックファースト(カントリー・ブレックファースト)」と呼ばれる一品にトライしてみましょう。これで大体店の力量と姿勢が分かりますが、それなりの店だと「ま、こんなもんね」という感じですが、アタリの店だと、まず量が半端ではなく多かったりします。大皿の上に、フレッシュな野菜と、ドーンと20センチくらいあるベーコンが3枚、さらに巨大なソーセージ、それに卵2個分卵料理(料理方法は指定)、それにローストしたトマトなんぞが所狭しと並び、トースト2枚なんか下の方に隠れてしまって、しばらく食べて発掘しないと出てきません。かなり満腹になります。ランチにこれを食べたら夜は素麺でいいやって気になります。これが量。問題は質です。出てくる野菜や卵がオーガニックでフレッシュであること、調理が上手であることです。まあ、理屈はともかく食べて美味しい不味いの差は結構ハッキリあります。ベビースピナーチ一つとっても美味い不味いはありますから、そこは好みです。
昔、地元の新聞で、Newtown = Leichhardt = Balmain(含むGlebe)のエリアを「カフェラッテ三角地帯」と呼んでいるのを見ましたが、言い得て妙だと思います。インナーウェストのこのエリアは、食に関しては最強エリア(特にコストパフォーマンス的に)なのですが、カフェに関しては一層その感を深くします。イタリアンコーヒーをベースにするんだから当たり前っちゃ当たり前でしょうが。実際、ビッグブレックファーストの値段は、ノースあたりだと15.9ドルくらい取ったりするのが普通ですが、”三角地帯"に行くと11-13ドルくらいです。すぐ下に紹介しているシトラスの場合は12.9ドルだったと記憶してます。その下のGrub & Tuckerだったら同じ値段でさらにオレンジジュースとコーヒーがつきます。つまりは、2割方安く、2割方量が多く、2割方美味です。
Newtown編
シトラス/Citrus Espresso Bar
227 King St、Newtown、9557 3582
ここ数年、僕とカミさんのなかでは最強の一店。
コーヒー的に申し分がないことはもとより、特筆すべきは料理の美味しさ、バラエティの豊富さ。そんでもって安い。さすが激戦地ニュータウン。
この店はそれに加えて食べ物品数が多く、且つ毎日のスペシャルが豊富です。いちいち覚えていないけど、ずいぶん興味深いスペシャルを食べさせてもらいました。十数回以上通ってるけどハズレ率ゼロというのは凄いと思う。スペシャル以外の定番では、巨大で甘いワッフルが名物料理です。しかし、「甘いモノはもういいわ」とノックアウトされるフレンチトーストもかなりの出来です(写真下左)。確かに甘いのだけど、フルーツにせよ、アイスクリームにせよ質がいいので甘さがくどくないので結構入ってしまいます。
僕のお好みは、地中海バーガー(Mediterranean Burger)というもので、要するにイタリア料理のローストベジタブルとチキンを段々重ねにしているものですが、これがナスであれ、ピーマンであれ、アンティチョークであれ、イチイチ美しい(写真右)。
以下本日のスペシャル料理シリーズですが、「よくまあ、こんなに」というくらい行くたびに違うメニューがあり、1000円札1−2枚で高級レストランの食べ歩きをしてるような楽しさがあります。
↑写真上左はパンプキンのリゾット。右は、名前は忘れたけどどーんと骨付きのスペアリブ。意外と繊細な味。

↑写真上左はシドニーでも人気が出ているスパニッシュ・チョリゾ(スパイシーなソーセージ)。写真中央はよくあるチキン・シュニッツェル(チキンカツ)ですけど、「こう来るか」という感じにスタック(積み上げ)してます。上のカリカリキャロットも美味。写真右は、運ばれてきて「うわ」と思った一品。隣のタバコと比較すると巨大さが分ると思います。
食べるのも楽しいのですが、同時にシェフや厨房も「楽しんで作ってるなあ」って思わせる店で、その楽しげな感じが好きです。
あ、この店はキャッシュオンリーです。クレジットもEFTPOSも使えないので注意。
グラブ&タッカー/Grub & Tucker
191 King St、Newtown、9516 4970
この店はちょっと前まで"Circle 8"と名乗ってましたが改称、さらに店をカッチョ良く改装してます。
改装後も基本路線は変わってないようで、品数は多いし量と値段のコストパフォーマンスも良いです。が、上のシトラスに比べると微かに落ちるかなと思うのは、料理とサービスに多少ムラがあることです。
地元民の掲示板を読んでいても、そのあたりの毀誉褒貶は激しいですな。アタリハズレがありそうです。そういえば、Turkish Melt を頼んで加熱が不十分でチーズがよく溶けてなかったことがありました(「もう一回ヒートして」と頼むと快くやってくれたりしましたし=そういう場合は遠慮なく言った方がいい)、先日飲んだときのコーヒーがそれほど素晴らしい出来ではなかったことなどからすると、奥の厨房のシェフではなく、手前のバリスタ部門のスタッフも良く変わっているようで、そのあたりのスタッフの変動が微妙に味に影響しているのだと思います。実際バリスタもウェイターもよく変わっており、なかなか顔が覚えられません。シトラスは顔なじみなるくらいバリスタもスタッフも定着率がいい。サービス的にも、オーダーミスを一回されたことがありましたし、すごく甲斐甲斐しくヘルプしてくれるスタッフがいるかと思うと、やたら突慳貪な人がいたり、そのあたりオーナーやマネージェーの労務管理能力が問われそうですねー。
でも料理は興味深いモノが結構あります。量もかなりあるし、値段も総じて安目です。またメニューがやたら豊富。
上の写真左は、定番商品のいわゆるブレックファーストですが(トーストと卵料理と野菜と、、というセットでブレックファーストと言いながら一日中多ベられるところが多い)、ここではなぜかルシファー(Lucifer、堕天使)と呼ばれています。このルシファーがまた色んな種類があるのですが、これはベジタリアン・ルシファー。ローストトマトに卵料理(指定)、コーンフリッター、キドニービーンズやマッシュルームの炒め物で見た目以上にティスティで、これにその場で作ってくれるOJ(オレンジジュース)とコーヒーがついて11.9ドルというのは、いかにニュータウンといえどもかなり安い。
上右の串刺しサンドも味わい豊富で楽しかったです。
この店はカフェとはいえ夜も営業しています。これがそのへんのレストランに行くよりもお値打ちだったりします。また、裏にはコートヤードもあって、夜はこちらの方が解放感があって良いかも。
本日のスペシャルをよく見ておくといいです。写真上左は、リゾットの上にパンフライした魚がどーんと乗ってて、これがまた良くできてました。写真右は、Pork Belly(ブタのお腹)でメニューを見ると日本人的には避けそうですが、非常に良くできてました。きれいにローストされていてトロトロ、歯を使わず舌だけで食べられるといっては大袈裟ですが、そんな感じ。真ん中のジャム状のものがチャツネ(よく使いますし、自家製のものも多く美味)、右がホタテのサラダ。ホタテがピキピキしてちゃんとホタテの味がしているうえ(形だけホタテというのも多い)、惜しげもなく十数個入ってました。写真うつりが悪く乗せてませんが、ダックのホットサラダもかなり美味しかったです。この店に限らず、総じてこちらは肉の料理が上手で、日本でこれだけのもの食べようと思ったら相当高級なレストランに行かないとならないからお値打ちだと思います。
以上、多少のムラもありながらも、腹空いてるとき、そして店も空いてるとき、つまりレイトランチやディナーに向いてると思います。
Balmain編
サークル/Circle
344 Darling St, Balmain (02)9555 9755
http://www.circlecafe.com.au/
Newtownと並ぶ強豪エリアのBalmainですが、色々食べ歩いたところ、ここが最もお気に入りの一軒です。
南フランス/地中海風のカフェ・レストランということですが、なにがどうイタリアンで、どうフレンチなんだか浅学非才なワタクシにはよく分りませんが、、。
ここは実は教会のビルです。HPによると、ユナイティング・チャーチが大家さんで、南フランス滞在経験のある俳優さんと映画制作デザイナーが借りて6年前に出店したそうです。教会のチャリティや地域活動(近くの本屋と提携しての作家を招いての懇話会、座談会、音楽会、美術展など)の場を提供するなど、積極的にいろいろな活動をおこなっているようです。いいよね、そういう人生も。
間口広めのテラスハウスに、斜面のある感じのいいフロントヤードにテーブルがあり、且つ屋内にも席があります。屋内にはさすがと言うべきか映画のポスターが貼り巡らされています。一見ボロそうに見えながら、歴史建造物にリストアップされているだけあって、天井高いし、奥行きはあるし、フロントヤードのベランダはいい感じだし、モノはいいですね。さすが教会、いい物件持ってます。買ったら2−3億円はいくでしょう。そんな他人の財布の中身はどうでも良くて(^_^)、肝心の内容ですが、品数はそれほど多くないし、スペシャルの変化もそれほど激しくないのですが、コンスタントにヒットを打っていくというタイプの店です。
HPにメニューが載ってるのでじっくりごらんになると良いのですが、ちょっとお値段高めながらも特筆すべき点の少ないビッグブレックファーストはパスして、個人的にオススメなのが、サラダ。サラダ一品でランチになるか?というと、なるんですよね、これが。こっちにきて知ったのですが、昼御飯にスープ一品、サラダ一品だけって人が結構多く、またそれだけで栄養十分お腹いっぱいになるように最初から作られています。でもって、この店のサラダは美味いですよ。野菜もうまいし、ハーブの使い方が上手だから味付けが良い。それに大きな炭焼きチキンがドーンと載ってたり、スモークサーモンが惜しげもなく載ってたりするわけです。例えばチキンサラダは、”chicken breast, marinated in olive oil, thyme and lemon, artichoke hearts , avocado, roasted red capsicum, baby spinach, and mixed leaves ”となってます。美味しそうでしょ。
SAVOURY(セイバリー=甘くなくてゴハンとして食べられる) CREPES もいいです。ここでクレープが秀逸なところはフレンチですよね。あと、卵料理に力が入ってますね。
↓下の写真左、手前がセイバリー・クレープ。一見少量のようだがチーズたっぷりで結構お腹はふくれます。向こう側の皿がツナサラダ。写真中央は、エッグ・ベネディクト。ハムの代わりにほうれん草が入るとエッグ・フロランティーン。ポーチドエッグが美味しい。
↓以下の写真も「本日のスペシャル」から。いちいち思い出せないけど、ダメだった記憶は皆無だから美味しかったんだと思います。それより、皿が運ばれてきて「ほー、これはこれは」という楽しい意外性をよく覚えています。
写真左下は、ビートルート(赤かぶ)のリゾット。ビートルートはよくサンドイッチに入ってたりしますが、最初は「むむ」という感じだけど慣れてくると美味しい。特にこのリゾットは、「そうか、ビートルートってこんなに美味しかったのか」と思い知られた一品。
どうも僕らは店に入ると、パスタとか何となく見当の付きそうなものを注文しちゃったりする保守的な傾向があるのですが、出来ればこの機会に「どういう料理なのか見当の付かないもの」を注文すると、食の世界が広がって楽しいと思います。まあ、個人のお好みですけど。
ちなみに僕の経験だと、パスタはアタリ率が低いですね。日本人は結構パスタ慣れしてるし舌も肥えてるから、「どひゃー」というほど美味しいパスタはに出会うのは、ライカードやハーバーフィールドでも難しいと思う。「うん、まあ、美味しいよね」くらいの感じ。正直いって、14年前に食べてガビーンとなったグリーブのイル・クロスティーノ(とっくの昔に閉店)の自家製パスタ以上に美味しいパスタにはまだ出会ってません。あれが自分の中で基準になってるから、越えられない。だもんで、カフェレベルではそんなに期待しない方がいいかも。
この店のシステムはちょっと変わっていて、最初に屋内のカウンターに行って注文し、お金を払います。そのときに番号プレートをくれるので、それをテーブルにたてておけば、ほどなくして運ばれるという。あと、水は屋内の所定の場所にグラスとピッチャーがおいてあるので勝手に持って行けばいいです。営業時間は朝7時(!)から夕方5時まで。夜はやってないです。また、月〜土なので、日曜日に行ってもやってないです。その代わり多くのレストランが閉まる月曜日にも営業してます。
コーヒーは美味いです。3点セットのアフォガトは面白いです(高いけど→
Cafe(その1)参照)
※2011年11月付記:ここ1年以内だと思いますが、オーナーがアジア系のファミリーに変わったような気がします。とっても愛想の良いおばちゃんがレジで頑張ってます。気になる味ですが、これが不思議なくらい変わってないです。先日食べたスペシャルのパイ(グラタン皿のようなものに具を入れて上をパイ生地で包む)は美味しかった〜。
La Boheme
Circleと同じ並びに建っているビルの奥に位置しています。
チェコ料理の店ですが、ここもランチは美味しいです。チェコ料理の項目に入れておきましたので、
ココを参照してください。
Adriano Zumbo 本店ケーキ屋とCAFE
本店(ケーキ屋):296 Darling St, Balmain, Sydney
http://www.adrianozumbo.com/patisserie-balmain/
(
別窓)
CAFE:Shop 5, 308 Darling Street, Balmain、(02) 9555 1199
↓(引っ越しました)
114 Terry St、Rozelle, NSW 2039
http://www.adrianozumbo.com/cafe-rozelle/(
別窓)
CircleやLa Bohemのすぐ近くのAdriano Zumbo Patisserieという超有名なケーキ屋さん。オーストラリア版「料理の鉄人」であるMaster Cheffで有名になったシェフとそのお店。オーストラリアでは珍しく店の外まで行列が出来てたりします。というか、店が恐ろしく小さいから数人以上待とうとするとどうしても店の外に行列を作らないとイケナイという、まあ、穿った見方をすればあざといトリック。
僕らも試してみたのですが、確かにケーキの見た目はクリエイティブで、
ホームページに載ってる写真や、ショウケースのケーキ類を見ると、全部試してみたくなるくらい魅力的。しかし、味そのものはどうかというと、まあ、美味しいけどそーんなにミラクルは無かったです。クロワッサンなどのパン類も、まあそこそこ。スジ向かいのVittoria(未紹介、後日これもRozelleに移転))の方が地味で保守的だけど、伝統的なフランスパンやケーキを出してくれて美味しいと僕とカミさんは思ったのでした。
このケーキ屋さんが出しているカフェですが、以前は、La Bohemeとの中間地点にあるビルの路地裏のような奥まったところにありました。本店で買って、ここでコーヒーとともに食べるような感じだったのしょう。
しかし、そのオマケのようなこのカフェが意外と良かったので紹介しておきます。前述のようにちょっと前までビルの突き当たりにあり、「これ、店なの?」という不安がよぎり、店に入ったら入ったで「ここに座っていいの?」と長いソファに相席だったりして、「よくこんな小さな建坪を店にしようと思ったな」というくらいなのですが、調度もテキトーなようでいて調和していて、座っていると妙に居心地が良かったりするのでした。Bunkerのインテリアセンスもそうdすが、西洋人のこのあたりのセンスには叶わないと思わされました。
但し、この店は引っ越してしまい、今は上述のようにRozelleにあります。Rozelle店はまだ行ったことがないです。
で、この場所は今は別のカフェになっています(名前忘れた)。引っ越したのを知らないで入ったのですが、まあ、それほど飛び抜けていないけど、さすがBalmainで水準は軽くクリアしてますが。
以下、引越前のときの写真ですが、これと同じメニューなのかどうか確認してませんので隠しておきます。でも、「こんな感じだったよ」というカフェランチのイチ参考にはなると思いますので、見たい人は、クリックして見てください。
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Brioche Bakery Cafe' (ブリオッシュ)
349 Darling Street、Balmain NSW 2041
http://brioche.net.au/en/
Circleのお向かいにあるパン屋さん兼Cafe。ここは、以前、
サイモンローグのあった場所で、この間まで別のカフェが入ってたのですが、2012年2月に見たら新しい店が。何となく良さげなので入ってみたら、これが中々良かったです。
シンプルで、一見なんてことないカンティーンのようなお店の作りなのですが、こだわり倒したオーガニック&Low GI & Gluten Freeのお店でした。お店のHPによると、18歳のときにロンドンに修行に出かけたFionaさんが、ミシュランで星をとったLa Tante Claireなどで働いたあと、オーストラリアに帰って始めた店とか。勘定の時にちょっと喋った方が多分Fionaさんだと思いますが、開店してまだ5日目だとか。まだ出来たてなのでネットにも中々情報がないのですが、The Australianという新聞に
ちょこっと載ってました(記事末尾のMENU WATCH欄)。
コンセプトは簡単、ヘルシーで本物で美味しいもの。
言うのは楽なんですけど、やるのは大変。オーガニックであるのは当然として、全てにわたって添加物(昔から使われているような普通に自然のものであっても)を避け、普通のカフェではあり得ないくらい大きなキッチン(店舗面積の70%)で極力、自分らで作る。特に、グルテンフリーと低GIを強調しています。
グルテンフリーはオーストラリアでは当たり前のように語られてますが、日本ではまだ少し馴染みがないでしょうし、僕自身馴染みがないです。もっぱら小麦アレルギーの人のためのもとされますが、グルテンとは、小麦、ライ麦などの穀物に含まれている自然のタンパク質の一種です。別に毒ではなく、自然の粘りがあるのでパンなど広く用いられています(小麦粉の薄力粉とか強力粉とかいうのもタンパク質の粘り成分。天ぷら粉を水にこねすぎるなというのもグルテンが生成されて粘りすぎるのを防ぐため)。しかし、セリアック病(Coeliac disease)というのがあり、体内の免疫機構がこのグルテンに反応して攻撃してしまい、小腸の組織を傷つけ、結果として小腸の機能を阻害し、栄養摂取の邪魔をするらしいです。症状は、お腹の不調(膨満感、下痢など)から、貧血、疲労感、てんかんなど様々です。
西欧ではセリアック病患者が多く、グルテンフリーはとってもよく見かけます。が、日本ほかアジア諸国では、米を食べてるからセリアック患者は居ないとか言われていたのですが、単にマイナーすぎて気づかれていないだけという説もあります。いくら米食といっても、パンもうどんも普通に食べるてるんだから。ただ、症状が非特異的で(ありがち過ぎ=疲労感とか)気づかれにくいという点があります。欧米でも未だにかなり見過ごされていると言われていますし、これからメジャーになっていく病気なのでしょう。アレルギー=子供と思いきや、この疾患は60%以上が大人だというし、高齢になってから発症することもあるそうな。
低GIというのは、グリセミック指数(Glycemic index)が低い食品ということですが、なんのこっちゃ?ですよね。食べ物の瞬発力みたいなもので、食べてから血糖値が上がるまでの時間が早いか遅いか、速効で血糖値が上がるか、ゆっくり上がるかです。車のゼロヨン(加速性能)みたいなものか。「低」というのはゆっくり上がる。何がよいかというと、急に血糖値を上げるとインシュリンの分泌を促進して脂肪が貯まりやすいので、ゆっくり上げればインシュリンの発動を抑えられるという。よう分からんのですが(^_^)、これから低GIダイエットなどが言われてますが(効果のほどは両論あるそうだが)、ここではもっぱら健康目的。糖尿病と心臓病の方にとって血糖値上昇はゆるやかな方が望ましいということです。よう分からんかったので、ついついお勉強してしまいました。お店の紹介に戻ります。
ここで紹介したのは、上記のようなありがたい効用もあるのですが、まず単純に安くて美味しいからです。品数はそれほど多くはないのですが、ショーケースにあったサラダ二品(各smallサイズで)と「本日の野菜料理と玄米(ブラウンライス)」を頼みましたが、これがナイスだったんですよね。最近ときどき思うのですが、お店に並べてある品数は多ければ良いというものでもないな、と。少ない品数の店が意外と良かったりします。「意外と」というか、手間暇かければ数は増やせないので、むしろ当然なのかな。
右の写真左側に皿に取り分けているのがサラダ二品。ポテトとロースト赤ピーマン&紫タマネギのサラダ。そして、大きな白いんげん豆と、巨大なプリプリ絹さやとスライスした(多分スイス)チーズ。ドレッシング用にオリーブオイルが出たけど、何もかけなくて十分美味しいかった。
もともと「野菜をバリバリ食べたい」というカミさんの意向で選んだのですが、こちらは本当に野菜が美味いので舌も肥えてきます。僕もこっちにきて野菜大好き人間になったし。良いカフェのサラダは本当にいい野菜を使っているのですが(これは別に食通を気取らなくても、ちょっと注意すれば誰でもわかる)、ここも美味しかったです。味付けは殆どゼロだけど、本来の味だけで十分。特にポテトが美味かった。
右側の皿が「本日の野菜料理と玄米」なんだけど、この本日の野菜料理が、上の黒板にあるのですが、分からん(^_^)。”Ratatouilleで、中身はAubergine, Courgette, tomato”という。トマトしか分からん。今調べてみたら、茄子とズッキーニのことでした。Ratatouilleは「Provence 風の野菜の煮込み」だそうです。日本語では「ラタトゥイユ」となっているけど、英語式の発音は、どうも「ら・た・とぅーい」みたいです。ところで、いっとき「南欧プロバンス風」が流行った日本では、何でもかんでも「プロバンス風」というのを好むようだけど、別にこれってプロバンス風でなくても良いのでは?実際、ネットで調べた多くの英々辞書では「プロバンス」は書かれておらず、ただの「野菜シチュー」になってるんですけど。ま、いいんだけどさ。これも美味かったです。というか、こっちでこの種の野菜のローストやキャセロール、煮込み系を食べて外したケースは少ないです。下に玄米ご飯があるのだけど、ちょっとパサパサしててパエリア風で、それが逆にオコゲとかがあって美味しい。
いずれも健康食って感じで、なんかどっかのお寺さんで昼食に呼ばれたみたいな「ちゃんとしたものを食ったあ」感がありました。結構腹一杯になったし。味わいが淡泊だから、ファーストフードのケチャップ味に慣れた人にはお勧めしません。その意味では中高齢者向き(特に糖尿気味とか)かもしれないけど、マクロビとか好きな人だったら合うかも。
帰りがけにパンを買って帰ったのですが、クロワッサン、美味しかったです。よく分からないんだけど、思うに、パリッとして軽いんだけど、味がしっかりしてるというか、特にパンに染みこんだバター味が美味かった。HPにもバターにはこだわってると書いてたけどそうなのでしょう。そういえば、近くに輸入食品の店があり、コールズで2ドル弱で買える量のバターが1200円くらいした。だけど全っ然別物でした(でないと怒るけど)。
これだけ食って、カプチーノ二杯飲んで、クロワッサン2種類と、店名にもなってるブリオッシュを一個買って、合計42ドルだったら安いです。質を考えたら馬鹿安といってもいい。やってけんのか?上のAustralianの記事にも書いてあったけど、「真っ直ぐだけど細い道を進もうとしている」「近隣にはVittoriaなど強豪ライバルがいるけ」と。確かにVittoriaも相当美味しいけど(そういえば未紹介だったかしら)、Rozelleに引っ越したからいいじゃないでしょうか。
Potts Point編
イエロー/Yellow Bistro
57-59 Macleay St、Potts Point、(02) 9357 3400
★つい先日(2011年11月上旬)、前を通りかかったら、なんと閉鎖されていました。恒久的 or 一時的なものなのか、それとも移転したのか、WEBで調べても判然としません。したがって、状況が分かるまでタック(折り畳んでクリックして表示)しておきます。
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オーストラリアの歌舞伎町キングス・クロス。ストリップとドラッグとバッパーの町がほんの数百メートルで様変わりをして、高級レストランや高額所得者のアパートメントの並ぶPotts Pointというハイソな街になります。「へー、キングスクロスに住んでるんですか」「違います!Potts Pointです!」とムキになって訂正されたりしますが、実はKings Crossという地名はなく、単に駅名があるだけなんだけど、確かにいつの間にか雰囲気が変わっていくのは面白いです。どのあたりが境界線かな?というと、多分公園(Fitzroy Gardens)の噴水あたりでしょうか。このあたりを過ぎると、街路樹が高く大きくなっていきます(それまでは街路樹があるかどうかすら気にならない)。
そのポッツポイントにある、いかにもという高級カフェ、レストラン&食料品店がイエローです。かなり先で殆ど商店街が尽きるあたりです。大通りに面していて、テラスに座席もあります。街路樹に大きく抱かれて、なかなか心地よい雰囲気です。
この店を単なるカフェだと思ってはいると値段の高さにビビります。まあ、コーヒー一杯くらいだったら、どうという値段ではないですけど。カフェというよりは、カジュアルな高級フランス料理店くらいに思っていた方がいいと思います。あ、でも、ここのコーヒーはしっかりしてます。アフォガトもアイスドコーヒーも良くできています。
ビッグブレックファーストのような普通のメニューはあまりなく、ランチメニューには「なに、これ?」という見慣れぬものが並びますし、シンプルなんだけど凝った西洋懐石料理みたいな、すなわちフレンチな一品が出てきます。
写真下左などは、いかにも!って感じですよね。でも、量は少ないです。オーストラリアの店で「量が少ないな」と思う希有な店。値段についても、これで18ドルくらいしたと思いました。量だけでコストパフォーマンスを問えば全然良くない。しかし、これに質を加味すると、「なるほどね」と納得できるだけのクオリティはあります。
写真下右は、”Croque madame”という一品で、もう既にこれがフランス語ですね。知ってる人は知っているフランスの定番の軽食らしいのですが、無知なワタクシは「なにこれ?く、クロケー?なんて読むの?」という状態で注文。「クロック・マダム」というらしく、クロックはフランス語で「カリッとした」という意味らしいのです。フライパンで焼いたパンのカリカリ感はわかるのですが、なんでマダムなの?という疑問は残る。でもって「カリッとしたご婦人」というこの名前の由来は結局よく分らんそうです。クロックムッシュという「カリッとした紳士」もあって、これはハムとチーズを乗せるそうな。だから、こういう一品を出すお店だということですね。非常にシンプルな一品なんだけど、15ドルもします。ただこの調理、特に加熱の上手さは相当なもので、火傷しそうなくらい中が熱く、しかもしばらくの間熱を保ってました。確かに美味しい。
写真上左は、これは名前忘れましたが、カニの身が乗ってたと思います。
写真上右は、サーモンが載ってます。
このように、「ほお」という一品が、洗練された技術と美味しさで、少量で、高い値段で出てくるという、あんまりオーストラリアっぽくないお店です。しっかりしたフランス料理のコースの中の一品だけ出てくるような感じですね。まあ、高いといっても2000円内におさまるわけで、あんまりお腹は空いてないけど、ちょっと気の利いたものを食べたいとか、彼女の前でいいカッコしたいとかいうなら、いいかも。

ここは、店内にケーキ屋&総菜屋さんもやっていて、気の利いたサラダなどの一品が並んでいます。確かに美味しいし、ひと味違う。また、この店特製らしきドレッシングや燻製肉なども売っており、また有名レストランにも卸しているようですね。買いに来ている人が沢山います。
ケーキ編に譲るべきかもしれないけど、ここに書いてしまいます。ここは結局ケーキが一番お値打ちかも。
大した量でもないにも関わらず、一個10ドル前後で思わずたじろぐような値段がついてますが、It's worthだと思う。上の写真でもわかるように、別に見てくれはどってことないのですね。しかし、ミルフィーユのクリームの絶妙な甘さや、チーズケーキのチーズのしつこくない軽さや滑らかさはかなりの出来です。個人的にはティラミスが好きです。すぐ売り切れちゃうんだけど、値段の割にはすごーく小さいんだけど、「うーん」と唸って納得してしまうクオリティはあります。一概に比較は出来ないけど、シドニーでもトップクラスのケーキだと思います。なお、写真の値札に二種類あるのは、安い方がテイクアウェイ価格。最近、僕はそのへんに車停めてケーキだけテイクアウェイするケースが多いです。
ということで、「うーむ、高い。でも美味しい、、でも、高い、、、」という店ですね。「うーん」が多い。総じて言えばお値段高いので、ちょっと特別な時に使うといいでしょう。真剣に高い店に行ったら一人100ドル200ドル軽くいってしまうのが今のシドニーの相場だから、この店なんか幾ら高いといっても知れてますし、その割には質がしっかりしてるから逆にリーズナブルとも言えます。日常的に使うには、ちょっとね、って思うけど。まあ、日常的に使うなら、軽いトーストとコーヒーくらいだったら全然リーズナブルだからいいんだろうけど。
そうそう、「ちょっとなー」と思う点も書いておきますね。
まず、パスタはちょっと趣味に合いませんでした。おそらくはこれが本格的なフレンチ・パスタなのかもしれないけど、日本人の僕にはオイリー過ぎます。いや、美味しいんだけど、ほんと「油を楽しむ」くらいの勢いで食べる感じです。油っこいのが苦手な人にはお勧めしません。
あと、店員さんですが、
Eatbility(地元オージーのレストラン口コミ掲示板)などで読むとボロクソ書いてる人が多いのだけど、そんなにヒドイ対応をされたことはなかったです。皆さんフレンドリーだったけどな。でも、プロフェッショナルじゃなかった。先日なんかアフォガト知らなかったもんなー。多分、近所のバッパーあたりに泊まってるヨーロピアンワーホリさんがバイトしておられるのかな?ってケースもちょいちょいあります。
次(カフェランチ編その2)に続く